年収のみで求人を探した場合のメリット・デメリット

年収重視で求人選び、そのメリットとは

仕事選びで重視するポイントは、人によって異なります。職場環境、業務内容、勤務地など、様々な要素があり、どれも捨てがたいものです。
しかし、新しく就職先を探しているときに、もっとも気になるのは、やはり年収でしょう。求人情報サイトなどでも、薬剤師の年収順のソートが出来る場合が多くあり、給与額を中心に考えて仕事選びをしている方が多いことが伺えます。

年収重視で求人を探すメリットは、まずなんといっても、「期待を裏切られない」という点でしょう。
たとえば、職場環境などは、外部から見ているだけでは、わからない事も多くあります。「自分に合っていそう」と考えても、実際に働き始めたら、期待と全く違っていた、ということも起こりえるのです。

しかし、年収額については、そうした期待はずれになってしまう可能性は低いといえます。明確に数字で表されているものですから、想像の余地はありません。求人広告に記載ミスでもない限り、期待した通りの報酬を受け取ることが出来るでしょう。
また、転職先を探している人の場合、現在よりも高待遇の仕事に就くことを目標にしている方も多くいます。

収入額は、働くことへのモチベーションに、直接つながる大切な要素です。

「働きやすい職場」って?曖昧なイメージよりも実利を取るなら

求人情報などを見ていくと、「働きやすい職場です」「アットホームな雰囲気です」などの記載を見かけることが多くあります。
こうしたフレーズがあると、印象が良いものですが、しかしこれらはあくまで主観的なイメージであり、必ずしも誰もが同じように感じるとは限りません。
ある人にとっては「人間関係が円滑で仲間意識があり、働きやすい職場」でも、他の人にとっては「個人が尊重されにくい、働きにくい職場」かもしれません。
絶対的な基準があるものではありませんから、本当に自分に合っている職場であるか見極めるのは、難しいといえるでしょう。

これに対し、給与額というのは絶対的な基準といえますから、より堅実な仕事選びをしたいのであれば、やはり年収に注目して、職場を探すのが良いのかもしれません。
また、業務内容などで仕事を選ぶ場合、どうしても一定の傾向に縛られてしまい、キャリアの幅が狭まってしまう事もあるでしょう。年収重視の仕事選びには、自然と幅広い経験を積むことができるというメリットもあるのです。

自信のキャリアを拡げ、やる気とモチベーションを維持するためにも、理想の収入を得られる仕事を見つけたいものです。

場合によってはマイナス面も

年収だけを重視して仕事探しをした場合、盲点となりがちなのが、「キャリアの価値」です。万が一仕事が自分に合わず、転職を考えるようになった場合、それまでの職歴も、採用に影響してきます。前職での勤続年数があまりにも短い場合、あまり良い印象を与えないかもしれません。
仕事によって得られるものには、勤めている期間の給与だけではなく、その後の求職にも関わってくる、経験やスキルも含まれます。

たとえば給与がそれほど大きくない場合でも、研修制度が充実していたり、資格取得のサポートを行っている場合があります。そうした機会をしっかりと生かしていけば、その後の転職で、より高待遇な求人に採用されるか可能性が上がるかもしれません。スキルを身につける機会が豊富な職場は、キャリアアップのための自己投資をサポートしてくれていると考えることもできます。
給与以外に「見えない報酬」が発生していると捕らえても良いでしょう。

特に年齢が若い方の場合、「自分自身の価値」を高めることが、その後の人生の質を上げることにつながるかもしれません。
年収で求人探しをするのであれば、単純な金額だけでなく、総合的な判断をしたいものです。

年収で仕事を探すなら 薬剤師の場合

年収だけを重視して仕事探しをした場合、メリットもあればデメリットもあることを紹介しました。

では、特に薬剤師の場合、その影響はどのようなものでしょうか。

薬剤師の平均年収は、400万から700万円位といわれています。
平均というにはかなり開きのある数字ですが、それだけ勤め先によって幅があるということでしょう。

薬剤師の仕事では経験により年収が上がるケースが多く見られます。同じ職場内でも、経験やスキルによって、年収額に開きが生まれやすい傾向があるようです。
また、薬剤師にはその他の仕事とはやや異なる特徴があり、都心部よりも地方のほうが、高待遇な求人が多くなっています。もし都市部で高収入な薬剤師の仕事を探すなら、今後の昇給幅を視野に入れて、選んだほうが良いでしょう。

長い目で見た場合、昇給の有無は大きな違いをもたらします。
薬剤師の場合は、将来のことも含めて考えるほうが、結果的に高収入を得ることが出来るかもしれません。とはいえ、初年度から高収入であるなら、それに越したことはありません。
先のことは一旦脇へおき、就職時点での収入をメインに考えるのであれば、地方で働くのも一つの選択肢だといえるでしょう。

薬剤師の求人を見る上で、気を付けたいこと

給与の金額だけで薬剤師の仕事探しをしていると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性もあります。詳しい勤務条件をしっかり確認しておかないと、より高収入な仕事を、気が付かずに逃してしまうかもしれません。

特に注目しておきたいのは、残業手当などの基本給与に含まれていない部分です。
年収700万の仕事があったとして、その収入に残業手当がすでに含まれている場合、年収600万で残業手当有りの仕事よりも、実際の手取り額が低くなる可能性が充分にあります。特に高収入といわれる管理薬剤師は、管理者扱いとなり残業手当が付かないケースもあるのです。

責任の重さがイコール給与額になるとは限りませんから、ハードな勤務に見合わない給与となってしまう可能性もあります。
高待遇な求人を見つけたら、まず条件をしっかり確認することで、出来るだけリスクを減らしたいものです。勤務内容や各種手当て、賞与などを含めて、総合的な報酬額を算出しておくことで、より良い求人を選ぶことが出来ます。一つの職場に長く勤務するのであれば、昇給額も含めて、考えると良いでしょう。

できるだけ正確に比較して、後悔しない仕事選びがしたいものです。

求人情報を読み解き、理想の求人を見つけましょう

シンプルに年収のみで仕事を選ぶことは、比較のしやすさなどのメリットがありますが、薬剤師求人の場合は、ある程度視野を拡げて条件を比べることが必要になるかもしれません。リスクを避けるためにも、様々な条件を含めた上で、総合的な報酬を比較したほうが良いでしょう。

近年、薬局数が増加したことにより、薬剤師の数は全国的に不足傾向になっています。
売り手市場となってますから、高待遇な募集も増加しています。薬剤師として働きたい方にとって、より理想的な仕事を見つけやすい状況といえるでしょう。

しかし、今後薬剤師の数も増加していき、いずれ飽和状態になるとも言われています。そうなるまでの期間が、薬剤師にとって仕事探しのゴールデンタイムかもしれません。新しい職場を探している方、あるいは転職を考えている方も、チャンスを逃さないよう、求人情報はマメにチェックしましょう。
薬剤師の数が不足気味とはいえ、良い待遇の仕事は募集も多くなり、採用枠が埋まるのはあっという間です。新しい情報には常に目を光らせておき、良い条件の募集には、すぐに反応したいものです。

待遇や条件をしっかりと読み解き、納得のいくお仕事を見つけましょう。